第十一篇 円卓の騎士団
著者:shauna


 シルフィリアが空の敵の掃討に入った頃・・・ファルカスは一人、街道を駆け巡っていた。
 
 途中、スカルヘッドがいれば道を変え、時には路地に隠れたりしてやり過ごしながらひたすらにある場所を目指す。
 正直言えば、戦いたくて仕方がないが、シルフィリアの作戦を成功させるためには極力魔力を抑えておく必要があった。

 だが・・それでも・・・

 「ハァ・・ハァ・・クソッ!!こいつらどんだけいるんだよ!!」

 町の至るところをうろつくスカルヘッドの大群に袋の鼠状態にされ、右にも左もいけない状態で、ファルカスは路地裏の水路に架かる橋の下に身を隠していた。

 「シルフィリア・・・」

 ファルカスがその名を静かに口にする。
 作戦会議の時、シルフィリアは確かにこう言った。
 
 「戦えないファルカス様の代わりに、私の方で助っ人を手配しておきます。あなたととても親しい人を・・・」

 とても親しい人・・・それが誰だかは一切見当がつかない。
 
 でも、とりあえずその言葉を信じてみることにした。
 だが、その人物が一向に現れる気配が見えない。
 
 増える敵・・・いっそのこと戦ってしまおうか・・・

 いや、ここで体力と魔力を使えば、後半で辛くなるのは目に見えている。
 なんとか耐えなければ・・・

 しかし・・そんなファルカスの考えをあざ笑うかのように・・・

 ―!!―

 気がつくとスカルヘッドがこちらを覗きこんでいた。それも2や3なんて数じゃない。・・・少なく見ても30前後。

 仕方がない!!戦うしか・・・

 そう思った矢先だった。

 「雷の雨(フルグラ)」

 どこかで聞いたような声が響いた。

 それと同時に降り注ぐ無数の雷。スカルヘッドの悲鳴が響き、その雷の中にさらに影がゆれる。

 「な・・・なんだ・・・!?」

 それをわけもわからず見つめるファルカス。よく見ると雷で上がった土煙りの中で何者かが戦っているようだ。巨剣(クレイモア)を使い、スカルヘッドを瞬時に粉砕していく・・。
 
 やがて、土煙りが止んで、中の人影を明らかにした。

 「まったく・・・勝手に追い詰められるわ・・・御嬢の『闘うな』って言い付け破ろうとするわ・・・どこまで使えないんだお前は・・・」

 オレンジに染めた髪に黒の軍服と白のマント。手に持ったクレイモアは血を吸って中央が黒く変色していた。

 そして、その青年の顔を見た瞬間・・・ファルカスの顔が固まる。

 「お前・・・・・・ルシファード・・・ルシファード・ヴィ・カリゲラか!!?」
 「久々だな・・『将軍の息子様』よぅ・・・」
 驚きに震えるファルカスに対し、ルシファードがニヤリと笑った。



 2人は街道を走っていく。ルシファードがスカルヘッドを撃破し、その後をファルカスが付いていく形だ。

 「もう5年ぶりか?」
 
 ルシファードの問いかけにファルカスは終始無言だった。
 
「フェルトマリアのお嬢に言われて来てみりゃ、『作戦を成功させる為にファルカス・ラック・アトールを護衛せよ。』なんて命令出されたもんだから正直驚いたぜ・・・。」
 
 「・・・・・なあ、ルシファード?」
 「あぁ?」
 
 そんな会話の最終にもルシファードはクレイモアを振る手を止めようとはしない。
 「何でお前が聖蒼貴族なんかに居る。」
 「なんだ?そんな不思議か?」
 「当たり前だろ!!今のお前は確か!!?」
 「逃げ出した『将軍の息子様』とは違って、きちんと出世したぜ。」
 
 「だからだ!!ガルス帝国幕僚長のお前が何で聖蒼貴族にいる!?」
 「あぁ?何故お前なんぞに教えなきゃならない。少しはテメェの頭で考えろ。」
 
 言いながらもルシファードの剣戟は弱まるところを知らない。
 ガルス帝国の士官候補生として訓練していた頃から飛出した実力の持ち主ではあったが、僅か数年の内にそれはさらに強化されたモノとなっていた。言うなれば、力強い。
 
 もしかしたら・・・悔しいがもしかしたら、もう自分以上の力を身に着けているのかもしれない。
 倒したスカルヘッドの亡骸が散乱する道を2人はただひたすらに走っていく。そして、やっとのことで目的地が目の前まで迫った時だった。
 
 2人は急激に足を止める。
 
 そこは少し開けた広場のようになっていた。
 
 これはカンポと呼ばれ、市民の集い場であり、基本的にこのフェナルトシティでは珍しくもない。
 しかし、そのカンポを埋め尽くすほどのスカルヘッドとなると話は別だ。

 それに中央には明らかに異質な男が立っている。
 全身をボロボロの黒いローブで包み込んだまるでゴーストの如き男が・・・
 
 「ファルカス・・・あの男だが・・・」
 
 ルシファードの問いかけにファルカスもはっきりと答えた。

 「ああ・・・スカルヘッドなんかとはまるで違う・・・」

 もっと禍々しく、かつ濃い魔力を感じる。
 「おそらくは中級かそれ以上の魔族・・」とファルカスが付け加えた。
 
 「よくぞ、ここまでたどりついた。その心意気は誉めてやろう・・・いや、あるいは運が良かっただけの話か・・・」

 重いゴンドラバスのような声でローブの男が語る。
 
 「しかし、それもここまで・・・我は魔術師リオンにより召喚された魔族。故にこの力尽きぬ限り、貴様らの相手をせねばならん。」
 
 長い爪の伸びた灰色の手をゆっくりと左右に開き、明らかな敵意をもってこちらを牽制する。そして、
 
 「悪いが・・・その魂・・貰い受ける。」

 言うなりスカルヘッドが一気にこちらに向かって襲いかかってきた。
 数にすれば街中で戦っていた時の約十倍。しかも連携の得意なスカルヘッド故にその力は単純な数以上のモノを出す。

 「どうする!?やっぱり俺も戦うか!!?」

 自身を護るために腰のソニックブレイドに手をかけるファルカス。しかし・・・

 剣の柄をルシファードが平手で抑えた。

 「お前は馬鹿か・・・」
 「な!!なんだと!!?」

 そんな事を言っている間にもスカルヘッドは迫ってくる。

 「昔っから甘い奴だったが、数年来の旅でさらに軟弱になったみたいだな・・・」 

 スカルヘッドとの距離、後50m

 「なんだと!!?」
 それでも剣を抜こうとするファルカス。だが、ルシファードが完璧に抑えつけているため、簡単には抜けない。

 後30m。

 「ガルスの練兵場で俺は言ったはずだ。実力がある奴の意見が正しいと・・・」

 後10m

 「今そんなこと言ってる場合か!!?」

 後5m

 「だから・・・」

 後1mと迫ったところでルシファードのクレイモアが一閃した。

 そのたった一撃・・・彼のスートである風を纏わせたたった一撃で半径数mの敵が一気に沈黙した。それにひるむスカルヘッド。
 
 そこに向けてルシファードは着ていたマントから数本のナイフを取り出し・・・投げつける・・・。
 ナイフは全てスカルヘッドの脳天に命中し、その間にもマントから今度はダガーを取り出して敵を切り裂いた。

 「だから、正しいのは俺の意見だ。」

 ルシファードが笑った。ローブの男が態度を変える。
 そう言えば、こういう奴だった。常に偉そうで、まるで暴君のような振舞い。
 
 「そうか・・そういうことか・・・」

 ローブの男が何かを思い出したように呟いた。
 
 「ガルス帝国の中でも特に恐れられる士官が居る。」

 そう・・この男の言う通り、ガルス帝国には特に恐れられる2人の士官が居る。

 「一人は、確か、レドモンド=マーキュリー・・・」
 彼にとっては作戦なんか関係ない。戦術で戦略を上回り”剣仙”とも呼ばれている老剣士。味方からはガルスの白き騎士と呼ばれ、敵からは・・・
 
 「二つ名は確か、“ガルスの白き悪魔”だったか・・・」
 と呼ばれる人物だ。実際ファルカス自信、彼から剣を学んだこともある。また、将軍の息子ということもあり、家に招いたことも何度かあった。
 ってかあのクソジジィまだ生きてんのか?俺が物心付いた事からずっと爺さんだぞ・・・年聞いても約100歳としか言わないし・・・

 「そして、もう一人・・恐れられる幕僚が居る。その名はルシファード・ヴィ・カリゲラ・・・」

 それが目の前にいるこいつだ。見た目にはオレンジの髪のヤンキーにしか見えないのだが・・
 
 「好戦的で残虐な性格で、女子供だろうが市民だろうが容赦なく殺す。殺戮と破壊を至高の快楽とし、仲間意識は無いに等しく、時には味方すら武器や盾にする。故に、戦場にひとたび現れればその地には塵も残らない。すべてを破壊し尽くす最低の幕僚。それ故に付いた二つ名は・・・」

 こいつと別れてまだ数年しか経っていないが、その性格も変わっていない・・というよりむしろ悪化している気がするが、まあ、噂には聞いていたのでそれほど驚きはしない・・・。

 そして、そんな性格故についたあだ名が・・・

 「『ガルスの吸血鬼』・・・」

 「似合ってるだろう?」
 すべてのスカルヘッドを掃討し終えて、最後のスカルヘッドを足蹴にし、首の骨を小気味良く”ボキッ”と音を鳴らして折ってから、ルシファードはニヤリと笑みを零した。

 「しかし、それならば話は別。貴様が吸血鬼だというのなら・・」

 最後の敵であるローブの男が動いた。両手に赤い魔法球を出現させ、ルシファードとの距離を一気に縮める。
 
 「悪魔には勝てまい!!」

 それを聞いて、ルシファードの笑みはさらに強くなった。

 「ファルカス。さっき、お前言ったな・・・何で俺が聖蒼貴族なんかに居るのかと・・・」
 
 ローブの男が間合いを詰めているというのにルシファードは一切動こうとしない。

 「その理由は主に2つだ。ひとつはシルフィリア特製の世界最強の殺戮兵器(スペリオル)が手に入るから・・・」

 ローブの男が迫ってきたところで、ルシファードは再びローブからナイフを取り出して、男めがけて投げつける。

 しかし、相手も中級以上の魔族。そう簡単に当たってはくれな・・・

 否・・・

 ルシファードは投げた3本ナイフの陰に隠れるようにもう一度2本のダガ―を投げていた。つまり、1投目を囮にしていた。

 ここまでは見切れなかったのか、投げたダガーの内の一本がローブ男の袖を捉え、そのまま反動に任せて地面へと撃ちつける。

 身動きが取れなくなったローブ男にルシファードはさらにナイフを投げて右腕、左腕、右足、左脚を突き刺し、男の悲鳴と共に完全にその動きを束縛した。
 そして・・・

 「フェンリル・・・」

 嘲るように自身のクレイモアに向かってそう叫んだ。

 途端、手に持っていた大剣の形状が変化していく。美しい刀身は4つに分かれ、それが高速で回り出したのだ。
 そう・・・まるでドリルとチェンソーを複合したかのように・・・

 「や!!止めろ!!!止めて!!!」
 
 ローブ男が必死に訴えるが、ルシファードはそれを聞いてさらに笑みを強める。身動きが取れない男に向かって、手に持ったクレイモアを突きつけた。
 「俺が聖蒼貴族に居る理由・・・それはな・・・単純に楽しいからさ・・・殺すのがな!!!」

 「ぎゃああぁああぁああっぁああああああああ!!!!!!!!!!!!」

 男の高い悲鳴と共にクレイモアが男の左腕を切断する。
 「聖蒼貴族に居れば今の世の中訓練でしか味わえない殺しの快感がいつでも好きなだけ味わえる。最高に甘美な蜜を。極上のディナーを・・・」
 再びクレイモアが一閃し、今度は男の右腕を切断した。
 「この剣の名は“フェンリル”・・・。その名の通り、狼の牙で食い千切るようにすべてを切断する剣・・・」
 言いながらもルシファードは男の四肢を次々と切断していき、ついには胴体と首のみが繋がっている状態となった。男も先程までこの世の終わりのような悲鳴を上げていたが、ついに喉が枯れ果て、肩で息をするのみとなっている。
 
 「た・・頼む・・・こ・・・これ以上は・・・」
 
 必死の男の懇願に対し、ルシファードは・・・
 


 「ハァーーーハッハッハッハッハー!!!!」


 
 狂ったように笑っていた。

 「さあ、聞かせてくれ!!!貴様の魂の潰える音を!!!!声を!!!!感覚を!!!!」
 
 「止めろ!!!止めてく・・・ああああああああああああああ!!!!!」

 ルシファードの心臓への止めの一撃で黒ローブの男が動かなくなり、まるで蒸発するように溶けていった。

 「悪魔の最後か・・・あまり楽しめるもんじゃないな・・・」
 
 地にのこった黒いマントを見ながらルシファードが静かに呟く。

 「ほら・・・何してる・・・行くぞ・・・」
 彼にそそのかされて呆然としていたファルカスもゆっくりと歩き出した。
 
 「なあ、何も殺すことは無かったんじゃないか?」

 ファルカスがそう切り出すも、ルシファードは無言のままだった。

 
 「ファルカス・・・もう一度言っておく・・・」
 
 歩きだして暫く・・・不意にルシファードが呟いた。
 「そんな甘いことばかり言ってるからお前はいつまでたっても弱いんだ。力ある奴の考え方こそ唯一絶対の論理。それが、俺達の掟だったはずだぞ・・・」
 
 「・・・何が言いたい?」
 「甘い考えは捨てろ・・・でないと、自分の身を滅ぼすことになる。」
 「・・・忠告感謝するよ・・・」
 
 その後、数匹のスカルヘッドをルシファードが軽がる退治し、2人は目的の場所についた。そして、その場所の前では・・・
 

 サーラと共に・・・
 


 見慣れない男が立っていた。



   ※     ※         ※




 ファルカスと別れてすぐ・・・

 その人物とサーラが会ったのは橋の上だった。。
 
 街灯の明りをまるでスポットライトにしているかのように黒い燕尾の騎士服に白のマントを羽織った男。
 金髪を部分的に三つ編みにしているのが何処となくオシャレな男で、顔も・・・なんというか・・・超美形?
 ファルカスなんかとはレベルの違う美男子だったりする。

 「サーラ・クリスメント嬢だね。」

 男が優しく微笑みかけた。
 
 「ウチのお姫様に言われて来た。俺の名はサージル=エールリンド=ハルトマン。長いから呼ぶ時はジルでいい。よろしく!!」

 握手を求めてきたので思わずこちらも握手に応じてしまう。

 まあ、いけないことなはないだろうが・・・

 「さて・・・フィンハオラン卿の救出だ。あんま、時間もないし、それにのんびりしてたら姫に殺されそうだしな・・・。できるだけ、急ぐけど、大丈夫かい?」
 「は・・・はい・・・」

 なんだろう・・・この人・・・気さくで自由人というか・・・そもそも・・・
 
 「あの・・・お姫様って誰ですか?」

 「あれ?フェルトマリアの姫の知り合いじゃ・・・」

 「なんで姫?」
 
 「まあ、いろいろな理由があるが・・・とりあえず、可愛いからな・・」
 
 ああ・・そういうことか・・・ということは・・・
 
 「あなたも聖蒼貴族なんですか?」
 「そう。フロート公国軍第三竜騎士隊隊長。しかしてその実態はラズライト最強の12騎士。円卓の騎士(レオン・ド・クラウン)の第三席。ああ・・・でも、第三席って言っても別に三番目に強いってわけじゃなくてな・・・これは代々・・・」

 いやいや・・・

 「今、そんなこと話してていいんですか?」
 「っと・・そうだよな・・・確かにそんな時間は無い。」

 そう言うなり、ジルはサーラの手を握り締めた。

 「なっ!!ちょっと!!」
 「悪いけど、少し急ぐぜ。お嬢ちゃん!!!頼めるかい!!?」

 ジルが橋の下を見下ろし、サーラもつられて見下ろす。

 そこには・・・

 「任せて・・・」

 白い船体に青や金で美しく装飾されたゴンドラが浮かんでいて、しかも、それを操っているのは・・

 「シンクラヴィアさん!!」

 だった。

 「大丈夫。彼女はコッチ側の協力者だから。」
 とウィンクしながらジルが笑う。


 「時間が無い・・・早く乗って・・・」


 シンクラヴィアが心配そうにあたりを見回すと確かに徐々にスカルヘッドが集まって来ていた。

 「おいおい・・さっきあれだけ倒したのにまだいるのかよ・・・」
 そういえば、ここに来るまで下級魔族との遭遇は一切無かった。

 なるほど・・この人が倒してくれたのか・・・
 「サーラちゃん。悪いけど俺は後から追いかけるわ。先に行っててくれるかい?」

 ジルの問いかけにサーラは戸惑いながらも頷いた。
 
 「でも・・・ジルさんは?」
 「俺はこいつらにちょっと用事があるからな・・・後から追い付く。」
 
 そう言って後ろのスカルヘッド達を指差すジル。

 サーラがゴンドラに乗り込むと同時にシンクラヴィアがオールを大きく一回転させた。水が撒きあがりゴンドラが静かに動き出し・・加速する。
 やがてその姿が徐々に遠くなった所で橋に残ったジルがスカルヘッドの大群に向かって静かに言い放った。

 「・・・シルフィリアもモニカもユーフェミアもいいけど・・・やっぱ一番はサーラちゃんかな?」

 ―何を言っている・・・―

 耳に入れた通信機からルシファードの声が聞こえてきた。

 ―お前の場合いつもそうだろ・・・―
 完全に呆れかえってる声がスピーカーから響く。
 
 「んふふっ〜・・・今回はマジかもよ?」
 ―ケッ・・・言ってろ・・・俺は雑魚を蹴散らしてからあのバカを連れて例の場所に行く。お前も遅れるなよ?―
 「リョーカイ。じゃ、例の場所で待ってるぜ。恋人みたいに・・・」
 ―気持ち悪いことを言うな。―
 
 ブツッ!!という音と共に交信が切れる。
 
 「さて・・・」

 耳に差していたイアリング型の通信機を外してポケットに仕舞い、ジルは周りのスカルヘッドを見回した。
 「好きになった女は護るって決めてるんだ。これでも一応紳士なんでね・・・。」
 スカルヘッドを十分に引きつけた所でジルは呼び出しの呪文を使う。
 「―アクシオ・・・アロンダイト・・・―」
 途端にジルの右手に出現する金色の剣。


 「だた・・・野郎にはちょっと厳しいぜ・・・」


 それをしっかりと両手で握りしめて、彼は敵の中へと消えていった。



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